会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」
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173: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2018/02/19(月) 21:47:25.10 ID:qaWYH822o
その6 ロリ ライジングロックの帰り道



部長「ごめんなさい……ごめんなさい……」

この子も器ではなかった。

それだけの話。

むしろこの状況の中、最も重圧がかかるポジションをよくこなしてくれたとも思っている。

二年前の今、自由天文部の部長をやっていたドラムをこの子は慕っていたと思う。

この子はドラムのようになりたかったのか私には分からない。

それとも……

ロリ「立派だったよ」

私のようになりたかったのか。

ロリ「ほら、立ってよ」

最初は「モテたいから」と言って入部した彼が「この部活を残したい」と言ってくれたのには本当に驚いた。

本人が綺麗な言葉で飾ろうとも燻った感情を募らせている子だとは分かっていた。そんな癖のある子だからこそ奇跡を起こすと信じた私が自由天文部の代表に相応しいと思ったからこそ部長に指名したのだ。

そんな子に対してトラウマを更に積み重ねてしまった私は人として最低だろう。

「モテたい」というのは嘘で何かを残したい事も分かっていた癖に……

先輩ならどうしていたのかな、もう分からないよ。

ロリ「まずはたくさん休んで……それから」

ロリ「文化祭があるから、それには出よう」

ロリ「最後の思い出だからね」

先輩、ごめんなさい。

私は貴女の夢を叶える事が出来なかった。


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