俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2022/10/11(火) 23:07:40.83 ID:Djle0+rf0
陽乃「実はね、うちのお父さん、次の選挙で国政に打って出るつもりでいるらしいの」
八幡「 ……… へぇ、そうなんですか。―――― って、え?」
話の流れなのだろうが、さりげなく口にされた話題にしては結構重い。知らず彼女の美しい横顔を二度見してしまう。
陽乃「それで今のお父さんの地盤はそのまま私が引き継ぐことになりそうなんだけど」
八幡「ってことは、もしかして大学卒業したら県議に立候補するつもりなんですか?」
陽乃「そ。とりあえず、それもいいかなって」
軽っ! え? そういうもんなの? 議員に立候補って、とりあえずとかそんなサラリーマンが居酒屋で最初に生ビール注文するみたいなノリでするものなの?
陽乃「 ……… で、ここから本題なんだけど」
思いがけず声の調子が真面目なものに変わったせいもあり、いけないとわかっていながらも、ついついその巧みな話術に惹きこまれてしまう。
陽乃「もしその気があるのなら、だけど、比企谷くん、将来のことを考えて今からうちで秘書みたいなことやってみない?」
八幡「秘書 …… ですか?」
陽乃「うん。最初は私のマネージャーっていうか、簡単な雑用係みたいなものなんだけど。比企谷くん、そういうの得意そうだし?」
八幡「 ……… ふぅ。いいですか? 雑草という名の植物が存在しないように、雑用という名の仕事も存在しないんですよ?」
昨年の文化祭の時も雪ノ下から記録雑務の雑務という名目で際限なく仕事を振られ続けた俺が言うのだから間違いない。
陽乃「もちろん、大学に通いながらでも全然構わないし、ちゃんとそれなりのお給料も支払うわよ?」
冗談めかしながら「どう?」とばかりに問うてくるその目が全く笑ってないのが逆にヤバい。
八幡「え、あ、や、その、そりゃ、もちろん ……… 」
陽乃「え? 本気?」
自分から誘っておきながら陽乃さんの方が驚いた顔をする。
八幡「 ……… お断りするに決まってるじゃないですか」
陽乃「 ……… だと思ったわ」
まるで最初から俺がそう答えるのを予期していたかのように、陽乃さんが小さく溜息交じりに呟いてみせる。そして、
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