俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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2020/05/03(日) 21:20:36.89 ID:NOnZ36gu0
雪ノ下母「 …… こほん。 えっと、ヒキタニくん、だったかしら? もう大丈夫。何も心配しなくていいのよ」
その顔には先程までと異なり、まるで慈愛に満ちた聖母のような笑みが浮かんでいる。
雪ノ下母「あなたの気持ちは、今度こそ本当によくわかったから」
八幡「あ、いや、俺ではなくて葉山 ……… 」
雪ノ下母「いいのよ。こう見えて私、そちらの方面には多少理解がある方なの。 私たちの頃は“お耽美”と言ってね、あらやだ恥ずかしい」
俺の言葉になどまるで耳を貸さず、少女のように赤らめた頬を手で押さえ、くねくねと身を捩る様には、つい先程までの威厳に満ち溢れた姿の面影はミジンコほども見受けられない。
雪ノ下母「あなたたちがそういう関係なのだとしたら、こうはもう仕方ないわね」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、やっぱり何か勘違いしえねぇかこの人。
雪ノ下母「こほん。今日は色々あって疲れたでしょう? もう遅いから、ふたりともよかったら泊まっていきなさい。急なことで客間に寝具は一組しか用意できないけれど、もちろん構わないわよね?」
敢えて窓の外を見るまでもなく、日はまだ高く、午後の日差しは燦々と差し込んでいる。
雪ノ下母「あ、もしよかったらちょっと私の書斎覗いてみない? もしかしたら色々と捗るかも知れないわよ?」
……… なるほど。もし子供の頃の雪ノ下達が母親の書斎で蔵書を目にしていたら、間違いなくトラウマになっていたことだろう。今度は違う意味で。
ふと見ると、ひとりだけ話の展開から取り残された状態の雪ノ下が、茫然としながらも目で俺に説明を求めているのがわかった。
俺はただでさえ腐った目を更に腐らせて首を横に振る。世の中には知らない方がいいこともあるんだよ?
ところで腐女子ってまさか遺伝したりしないよね?
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