俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2020/05/03(日) 21:11:30.16 ID:NOnZ36gu0
手にしたスマホの画面を、それこそ信じられないものを見るかのような目で、暫し食い入るように見つめるははのん。
それはまるで、見えるはずのない相手に向けてその真偽の程を問うているかのようであった。
雪乃母「 …… そ、そう、あ、ありがとう。いえ、なんでもないの。あまりのことにちょっと取り乱してしまって。ごめんなさい。ちょっとビックリしたものだから」
ははのんは簡単に礼の言葉を述べ、ここからでもはっきりとわかるほど震える指でそっと通話ボタンを切る。
そしてスマホを手にしたまま、暫く何やら考え込んでいるかの様子だったが、朱の引かれたその唇からは、
雪ノ下母 「 …… 友達じゃない …… 熱い胸の内 ……… 打ち明け …… る?」
声にもならぬ微かな呟きが漏れていた。
やがて、何を思ったのか、不意にはっと目を瞠る。
雪乃母「 …………………… そう。そうだったのね」
葉山と俺に向けた目が妙に熱を帯びて潤み、その頬が火照ったように赤らんで見えるのは気のせいか。
……………………… おい、ちょっと待て。 いったい“なに”が“そう”なんだよ。
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