俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2020/05/03(日) 20:35:03.86 ID:NOnZ36gu0
発作のような爆笑が収まり、それでもまだテーブルに突っ伏しながら、けくけくと苦しそうに引き攣るお腹を押さえる長女を尻目に、ははのんが口を開く。
雪ノ下母「 ―――― それは本当なの、隼人くん?」
当然のことながら、息子同然に接してきた葉山に対して向ける目は明らかに懐疑的だ。
しかし、俺の衝撃的とも言える発言に対して、まるで動じた素振りは見せない。例えそれが演技だとしても見事なものだった。
陽乃「ちょっと、お母さん、まさか」
正気を疑うかのような目は、一笑に付すとばかり思ってでもいたのだろう。ははのんの予想外の反応に、あねのんの方が逆に慌てている。
葉山「あ、いや、俺は ………… 」
言葉に詰まりながらも、いったいどういうつもりなのかと葉山が困惑した視線を俺に投げかける。
八幡「 ―――― ええ、そうなんです。俺はこいつから熱い胸の内を打ち明けられ、そのまま黙って見過ごすことができなかったんです」
葉山がボロを出す前にと、素知らぬ顔で付け加えた。
雪ノ下母「ご両親には話したの?」
当然のことながら葉山は何も答えることができず、ただただ恨みがましい目で俺を見るばかりだ。
今、ここでムキになって否定しないのは、俺を信用しているわけでは決してなく、下手に弁解すれば逆に深みに嵌るとわかっているからなのだろう。
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