俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2020/04/17(金) 09:12:55.50 ID:u2V0dNLU0
八幡「さて、明日は学校だし、俺もそろそろ …… 」
昨日今日と急な展開で疲れ果てていたし、ラスボス戦に向けて今のうちに英気を養っておく必要もある。
多少、後ろ髪を引かれる思いはしたが、それでも努めてさりげない風を装いながら駅の方角に向けて歩き出そうとすると、
雪乃「 ―――――― お待ちなさい」
いきなり雪ノ下に引き止められてしまう。
雪乃「 ……… 服、濡れたままじゃない。その格好で帰るつもり? 風邪を曳くわよ」
八幡「や、ほら、水も滴(したた)るいい男って言うだろ? それに、俺にとっては濡れ衣を着せられるのだって毎度のことだからな」
言った途端にクシャミが出てしまう。
雪乃「ほらごらんなさい。言わないことじゃない。大丈夫?」
いつになく優しく気遣うような態度に、俺としてもどう反応していいものか困ってしまう。
八幡「や、心配すんなって。 これくらいで風邪曳くほど ―――
雪乃「そうではなくて、私に感染(うつ)らないかって意味で聞いたのだけれど?」
八幡「 ……………… ああ、そうだろうよ」
雪ノ下がくすりと笑い、俺の口の端も自然に綻ぶ。
まだ少しぎこちないものがあるが、それもおいおい慣れるだろう。手探りで距離を確認しながら、ゆっくりと縮めていけばいい。
互いの事など何も知らずにただただ反発しあっていたあの頃に比べれば、それは遥かに容易(たやす)いことのようにさえ思えた。
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