俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2020/04/17(金) 09:09:13.82 ID:u2V0dNLU0
店を出て陽乃さんが立ち去ると、残されたふたりの間には先程とはまた違った意味での何やら不自然で、少しばかりそわそわするような沈黙が落ちた。
雪は積もるほど降る前に雨へと変わり、それすらもいつの間にか上がってしまったようで、濡れた路面が街灯を受けて黒々とした光を放つ以外、その痕跡すら残っていない。
雪乃「 ――― 結局、私の家の事情にあなたまで巻き込むことになってしまったわね」
俺の傍らに立つ雪ノ下が申し訳なさそうに呟く。
八幡「 ……… いや、まぁ、あれは俺が勝手に言い出したことだからな」
事前にふたりで示し合わせていたというわけでもないのだが、雪ノ下もあの場で異を唱えるようなことはしなかったのだから、事後承諾みたいなものだろう。
成り行きとはいえ乗りかかった舟だ。既に腹は括っていた。それに策も ――― ないこともない。
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