俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
1- 20
717:1[sage]
2020/03/31(火) 10:52:43.11 ID:Ls+QV4MJ0

雪乃「でも、別にあの時の事であなたを責めているわけではないの」

ふるふると小さく首を振ると、その艶やかな黒髪がさらさらと揺れ、まるで雪の結晶のような光が弾けて空気に溶ける。


雪乃「私は、例えそれが嘘だとわかってはいても、彼女が、海老名さんのことがとても羨ましかった。そして、―――― それ以上に妬ましかった」

いいえ、それも違うかもしれないわね、と、今、自分が口したばかりの言葉を否定する。


雪乃「 ――――― あの時、私は、あなたに対する本当の気持ちに気がついてしまったの」


そこで彼女は言葉を切り、それ以上は何も言わず、その代わりに俺の肩に暖かな重みが遠慮がちに加わるのを感じた。

このままずっと時間が停まってしまえばいい。生まれて初めて俺の中にそんな感情が生まれた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
936Res/725.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice