俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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646:1[sage]
2019/07/17(水) 20:25:46.60 ID:9g2X1Clv0

小町「えっと、あの、今日はいったいどうされたんですか?」

陽乃「ええ。たまたまこの近くを通りかかって ――― あ、でも、ちょうど良かったわ。比企谷くんにちょっと訊きたいことがあったし?」

んなわけねーだろ、と喉まで出かかった悪態をかろうじて飲み込む。そんなタマタマ、サザエさんちにだっていやしない。


八幡「わざわざこんなところまで来ていただなくても、俺の連絡先はご存じのはずじゃありませんでしたっけ?」

もちろん俺が教えたわけはない。

横目でジロリと見ると、小町が目を逸らしながら窄めた唇からしきりにひゅーひゅーと掠れた音を漏らしている。もしかして口笛で誤魔化しているつもりかそれ?

陽乃さんは陽乃さんで、わざとらしく鼻にかかった甘い声を出しながら、しなりと身を寄せてくる。

陽乃「だってぇ、どうせ近くに寄るんだったら比企谷くんの顔が見たかったんですものぉ」


八幡「 ……… それって絶っ対、俺の嫌がる顔がって意味ですよね?」





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