俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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632:1[sage]
2019/07/15(月) 00:06:20.50 ID:yJKsoavJ0

三浦「なっ? ちょっ? はぁ? だ、誰もあんたのことなんて、そんな風に思ってないし!?」


八幡「え? あ、や、お前のこと言ったつもりなんだけど?」

俺の独り言に反応して盛大に自爆したらしい三浦が真っ赤な顔で黙り込む。

そして、俺はそんな彼女に訥々と語り掛ける。

八幡「なぁ、三浦。これからも由比ヶ浜のこと、その …… 色々と助けてやってもらえるか?」

これから俺がしようとしている事で、俺たちの三人の関係は壊れてしまうかもしれない。少なくとも今までのままというわけにはいくまい。

そんな時に由比ヶ浜を支えてやれるのは、彼女のことをよく知るこいつしかいない。

それに、こいつは絶対に友達である由比ヶ浜を見捨てるような真似だけはしない。そう信じることができた。

欺瞞だろうが偽善であろうが、それでも自分の大切なものは守りたい、そんな思いが無意識に紡いだ俺の本心だった。

そんな俺に対し、三浦は少しだけ意外そうな表情を浮かべていたが、すぐに小さく頷く、―――― と思いきや、


三浦「はぁ? そんなことヒキオに言われるまでもないんですけど?」


いつものように勝気で、高飛車で、それでいて少し照れたような、はにかんだ笑みを浮かべて寄越す。


八幡「そりゃそうだ」 いかにも三浦らしい返事に俺も苦笑で応える。




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