俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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名無しNIPPER
2019/07/07(日) 22:43:45.83 ID:VlhyZjJS0
「 ―――――― 随分と趣味の悪い冗談ですね」
敢えて場の空気を読もうともせず、無理矢理茶化すように口を挿んだのは他ならぬ俺自身だ。
俺は偶然この場に居合わせてしまっただけだ。
本来は他人の家の事情に口を挿む権利はなどあろうはずもなく、それを理由に一歩退いた位置から傍観者に徹することもできたはずだった。
事実、もしこの件に雪ノ下が絡んでさえいなければ、余計な首を突っ込むようなマネはしなかっただろう。
だが、この流れは変えなければならない。俺の第六感がそう叫んでいる。あるいはそれは俺のゴーストが囁いたのかもしれない。
陽乃「そうかしら。私は本気で言ってるつもりなんだけど?」
口調こそ柔らかいままだが、俺に向けたその目に宿るのは背筋も凍る剣呑な光。その目が余計なチャチャを入れるなと告げている。
八幡「本気で言っているなら尚更ですよ。それに、こんな場所でするような話でもないでしょ」
陽乃「 ――― やれやれ、キミはもっと面白い子だと思っていたのになぁ」
小さく首を振りながら、わざとらしく溜息を吐く。
八幡「そんな面白い男だったら、ここまでぼっち拗(こじ)らせてやしませんよ」
陽乃「比企谷くんだってこういう馴れ合いを蔑んでいたんじゃなかったのかしら?」
心外とでも言わんばかりに、小首を傾げて見せる。
確かに彼女の言う通りなのだろう。以前の俺であれば葉山のとるそうした態度をこそもっとも嫌悪し、唾棄すべき行為として無条件に断じていたはずだ。
陽乃「それとも、何かしら心境の変化でもあった ――― とか?」
まるで全て見透かしたようなその言葉に、俺だけではなく雪ノ下の肩がぴくりと反応を示す。しかしその表情からは何も読み取れない。
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