俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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167:1[sage]
2017/03/13(月) 09:13:00.92 ID:Eutne6CV0


川崎「さて、と、じゃ、あたしん家(ち)、こっちだから」

足を止めた川崎が俺に向けて告げる。


八幡「お、そうだったな。ほれ」

川崎「ん」

そう言って自転車の前かごに積んでいたエコバックを返し、俺はそのまま再びチャリに跨った。



――― おっと、この場合、やはり川崎に対して何か礼くらいは言っておくべきなのだろう。


暫くペダルを漕いだところで思い立ち、自転車を停めて改めて川崎の方へと振り返る。


八幡「サンキューな、川崎! 愛してるぜっ!」


川崎「 ……………… 知ってる」


自然と口を衝いて出たいつもの軽口に、川崎の方もいつもの仏頂面、しかもいつも以上に素気なく応じる。そして、


川崎「 ………… あたしも」 


目を逸らしながら、躊躇いがちにぽしょりと付け加えた彼女のその頬が、遠目にも赤く染まって見えたのは、茜射す黄昏の光の加減なのだろうか。




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