俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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2017/03/06(月) 14:27:28.80 ID:6uHVd2UB0
平塚「“幸福の王子”の話を知っているかね」
不意に先生が話題を変える。だが、それがまだそれまでの話の延長線上にあることは声の調子でわかった。
八幡「 ……… オスカー・ワイルドはあまり好きじゃないんで」
あのひねくれた感性に対する反感は、もしかしたら近親憎悪なのかもしれない。それに、今どきワイルドでも許されるのはせいぜいスギちゃんくらいのものだろう。
平塚「キミのことだ、あの物語で王子が最後にどうなったかくらいは知っていよう?」
俺は先生から逸らした目をコンクリートの三和土(たたき)に落とす。白と灰色の作る斑模様の床から今更のように冷気が足を伝って這い登るのを感じた。
平塚「キミのその優しさが自分自身を傷つける。そして、最後にはキミを慕うものまで傷つけることになるのだよ」
その言葉は俺に向けていながらも、その目は恐らく俺を捉えていない。まるで俺の背後にある何かを遠く透かし見ているかのようであった。
平塚「キミがぼっちでいる限り、他人との繋がりを絶ってなおかつ人を救おうとする限り必ず限界はくる。それを今のうちに理解しておいた方がいい ――― 手遅れになる前に、な」
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