俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2017/02/15(水) 00:49:04.78 ID:arWTHg3M0
今日の晩御飯の用意したのは小町なので、片付けは本来俺の仕事なのだが、なぜか小町は黙って俺の隣に立ち皿洗いを手伝い始める。
カチャカチャと食器同士のぶつかる音の合間に聞こえる小町の鼻歌と、時折触れる肩の感触が心地よい。
妹の為とあらば何でもしてあげたいし、実際、何でもできるような気がした。
――― だが、古人曰く、世の中、一寸先は闇である。
既に窓の外には夜の静寂(しじま)が降り立ち、曇りガラスを黒く塗り潰す。
未来は夜の闇のようにあまりにも昏く不透明で、これからいったいどうすべきなのかは俺自身にも皆目見当がつかなかった。
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