【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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24: ◆1WEjI0bkj6[saga]
2017/02/08(水) 23:30:15.99 ID:HH9/nZuP0
ジンジャーがたどり着いたのは、ある一室の前。

他の部屋よりも、高級そうな木製のドアをジンジャーはノックも無しに開けた。

中には四十歳程の、顎鬚を生やした大柄の男がいた。

「ダイナソー・ぺぺ。 メールは見てくれたよね?」

「おお、勿論だ。 で、その三人が例の?」

「ああ。 君達にも紹介するよ。 彼はダイナソー・ぺぺ、天空闘技場の元スタッフだ。 その時はぺぺって名乗ってたけどね。
 生まれついての格闘好きで、1年前に天空闘技場を辞めてからは、こんな怪しい興行の司会をやってるんだ。
 偶然ヨークシンに来たから、彼に連絡したら、ダークネスファイトへの参加を誘われたってわけさ」

へえ、マイクパフォーマンスの時、知り合って一日にしては互いに砕けた様子で話していたけど、こういうわけがあったのかぁ。

「ぺぺ、頼む」

「任せな。 正直、この能力は結構疲れるんだが、アンタと念能力者三人の試合が見れるなら安いもんだ」

そう言ってぺぺが、両手を胸の前で向かい合わせにすると、両手の間に四枚の紙切れのようなものが出現した。

「へえ、あんたも念能力者ってわけか」

「ああ、水見式ってのをやってみたが、どうやら特質系ってヤツらしい。 特に訓練などした覚えがないが
 二十歳位の時使えるようになったんだ。まずは、この"チケット"をそれぞれ持ってくれ」

得体の知れない能力の産物、ヴォルトは少し躊躇うが、ジンジャーがあっさりとそれを手に持ったことで、意を決しチケットを
受け取った。

「よし、全員に渡ったな。 じゃあ、この能力の条件を満たすために説明をさせてもらう。 アンタらを傷つけるタイプの能力
じゃないから気楽に聞いててくれ。 オレの能力は『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』って呼んでる。
 そのチケットを持ったものが、この能力を理解した上で練を行い『入場』と発音すると能力が発動。 チケットの所有者を
 特殊な空間に連れて行く。 その空間内で、いくら傷を負ったとしても、外に出れば状態が全て元に戻るから幾らでも怪我をしていい。
 但し、死亡した場合は例外的に、外に出ても元には戻らないから気をつけてくれ」

なるほどね、念能力者しか中に入れない、というのはネックだけど、その能力で作られた空間内なら、後のことを気にせず戦えるというわけか。

「聞いたね、三人とも。 僕が君達に協力する条件は簡単。『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』の内部で、僕に勝つことだ。
 流石に、一対一で勝てというのは要求が高すぎるから三対一でいいよ。 ルールは・・・、ダークネスファイトと同じにしようか。
 降参の宣言があるか、意識を失うことで敗北とする。 但し、今回は相手を殺すのは控えるってことで。 それで良かったら、練をしながら
 『入場』と宣言してくれ」

「・・・バショウ、ヴェーゼ。 この話が本当なら、負けてもリスクは無い。 行こう」

ヴォルトはチケットを手に持ち、練をする。

「入場」

目の前が、白い光に包まれた。


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