【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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161: ◆1WEjI0bkj6[saga]
2017/02/15(水) 23:10:23.49 ID:ETo2VNER0
ヴォルトは、今繋がっているというブロンズに向かって話す。

『あー、もしもし。 私がご指名のヴォルトよ。 あなたは、ブロンズさんでいいの?』

『うん・・・いや、ハイ。オレがブロンズです。 てっ、てゆーかなんの用なんですか? オレは、マフィア絡みのものは盗んで覚えがねえ、
 いや、ないですけど』

明らかに、緊張で上ずった声がする。 なんか、凄腕の大泥棒ってイメージとは大分違うなぁ。

とりあえず、まず気になったことを聞いてみよう。

『別にあなたを捕まえようと思って来た訳じゃないの。 ちょっと仕事を依頼したいだけよ。
 ところで、あなたは電話する前から私たちが来ていることを知っていたみたいだったけど、どうして?』

『そ、それは・・・、か、勘ですよ。 オレ昔から勘が冴えてるんです』

勘って、流石に言い訳にしても無理があるでしょ。

でも、触れられたくなさそうだし、今は交渉を優先させよう。

『そうなんだ。 とりあえず、電話だけじゃ何だから私たちの所まで来てくれない? 場所を指定してくれたら、こちらから行くことも出来るけど』

『いや、オレのほうが――』

その時、室内に警察車両のサイレンが響き渡った。

咄嗟に音が聞こえてきた後ろの方向を見ると、テレビがついており、ドラマらしき番組の中の車両がサイレンを立てていた。

「わりい、ソファに座ってたら、尻でリモコンに乗っちまってたみたいだ」

バショウが小声で謝ってくる。

だが、電話の向こうからは慌てた声が聞こえてきた。

『ひぇぇー。アンタら、マフィアってのは嘘で警察なのか!?。 オレは絶対に捕まらないぞ!』

『ちょ、ちょっと待って。 今のは実は・・・』

それから、事情を詳しく説明して何とか分かって貰えた。

『わ、わかりました。 じゃ、これから十分くらいでそっちに行きます』

やっと、ブロンズと会う約束を取り付けたヴォルトは、電話を切ると、気疲れからソファに座り込んだ。


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