【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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◆1WEjI0bkj6
[saga]
2017/02/08(水) 21:10:24.91 ID:HH9/nZuP0
打ちっぱなしのコンクリートが囲む殺風景な部屋。
部屋のほぼ中央に置かれたソファの上に、その男はいた。
歳は二十代前半だろうか。
肩まで伸びた細い黒髪に、薄い唇。
マスクをしていた時は良くわからなかったが、若干細いものの、一見温和そうな瞳をしている。
だが、薄いシャツの上から見て取れる肉体は、優男風の顔とは異なり、肉食獣を思わせるような獰猛な筋肉に覆われていた。
何より、その瞳の奥にある、押さえ込まれた闘気。
ヴォルトは目の前の男が、命懸けの戦いを生業とする者であることを感じた。
「チャンピオンさん。 少し話があるんだけど今いいかな?」
「ふーん、話、ね。 当ててあげようか? 多分、マフィアンコミュニティーへの勧誘でしょ」
「えっ!?」
今の私達は、街に溶け込むために、一般人風の格好をしておりマフィアの関係者だと悟られる要素はないはずだけど・・・。
もしかして、さっきの係員に聞いたのかな?
「あはは、その顔を見ると図星か。 マフィアンコミュニティーからってのは結構当てずっぽうで言ったんだけどね。
これでもそれなりに有名人だからさ。 僕のところに来るのは、僕を倒して名をあげようって奴か、僕を自分達の組織に勧誘しようって人が殆ど。
君達は、特に殺気立ってなかったから後者だと思ってね。 こんな闇格闘場に来るってことはマフィアの可能性が高いってのは推測だね」
有名人?
目覚しい戦績を挙げたとは言え、この闘技場に来てまだ二日目なら、関係者以外にはそこまで名は通っていないはず。
とすれば、他のところで何か功績を挙げたのだろうか。
「まあ、あなたの推測は大体合ってるかな。 ところで、あなた有名人なの? いや、この闘技場で昨日20連勝したってのは聞いたけど」
「はあっ? それだけしか知らないで来たのかい?」
「そうだけど・・・」
ヴェーゼとバショウにも目をやるが、二人は無言で首を振る。
誰も心当たりが無いようだ。
チャンピオンは大きくため息をついた。
「確かにマスクはしてたけどさあ・・・。 僕の華麗さは誤魔化せないから、そろそろ気づかれるかなと思ってたんだけどな・・・。
まあいい、改めて名乗ろう。僕の名は!! 天空闘技場、246階フロアマスター。 "極彩蜂"との異名を持つ格闘家、ジンジャー・カロンさ!」
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