【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】
1- 20
583: ◆86inwKqtElvs[saga]
2017/03/21(火) 20:51:14.54 ID:1lgU0BZh0

双葉「『自分は自由の為に、父親を裏切った』」

双葉「この言葉が既におかしいんだ」

双葉「私たちの知ってる春は、自分の自由と、父親の心のために動いてた」

春「…………」

双葉「けど……、改心自体には成功しても」

双葉「結果を見る前に、春の父親は……、」

春「――だめだね、双葉ちゃん」

春「言葉を詰まらせる双葉ちゃんを見るとね、今すぐ壊したくなってくる」

(明らかに春の雰囲気が変わった……!)

双葉「……っ!!」

春「傷付けるのが怖くなったのかな? その程度の覚悟もなかったのかな?」

春「それとも現実がわかってなかった? 覚悟をした“つもり”になってた?」

春「ねえ、なんで双葉ちゃんがみんなから外されていたかわかる?」

春「みんなね、双葉ちゃんを守ろうって思ったからだよ」

春「守らないといけないほど、弱いからだよ」

春「私が提案した時、杏ちゃんもマコちゃんも全然反対しなかった」

双葉「…………」

春「さっきから私のことを心理分析してくれてるけど」

春「私にだって今の双葉ちゃんが何を考えてるのかぐらいわかるんだよ」

春「さっきから私のことを名前で呼ぼうとしてないよね? ずっとお前って言ってる」

春「無意識に分けて考えてるからでしょ? 仲間だった頃の私と、今の私を」

春「それとも双葉ちゃんの言う私の“設定”のように、意識的にそうしてるのかな?」

春「だとすれば余計に愚かな話」

春「ねえ双葉ちゃん。今目の前にいるのはね、あなたの居場所を壊そうとする“敵”なんだよ」

春「敵相手に戸惑いを見せるの?」

春「だからみんな、双葉ちゃんは戦えないって思って、黙ってたんだよ」

春「そしてそれは間違ってなかった」

双葉「………ぁ」

春「今から双葉ちゃんを決定的に傷付けてあげる」

(春が双葉の方に手をゆっくりと延ばしていく……)

双葉「――――っ!?」


 自分はその手を、


1、止める
2、止めない




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
829Res/432.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice