【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】
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◆86inwKqtElvs
[saga]
2017/02/12(日) 00:12:13.85 ID:XZChaJdx0
川上「……えーっと、あとそうね」
川上「それがどうして君を奪うことになるのかって話だよね」
川上「君の居場所を奪えば……ううん、そんなわけないか」
川上「…………」
川上「二月にさ、君に課題渡す時に奥村さんとちょっと話したんだよ」
川上「『教師としての立場と君への想い、二つに一つしか取れないならどっちをとるのか』」
川上「そう訊かれたんだよね」
川上「多分、その前からずっと、奥村さんは」
川上「『怪盗団としての居場所と君への想い、どっちをとるのか』」
川上「ずっと悩んでたんだと思う」
川上「あの子、ある意味ですごく現実見てるんだよ」
川上「それが理想の居場所手に入れたわけじゃない」
川上「普通なら絶対に手に入るワケのないものが手に入った」
川上「それを壊すって、奥村さんにとって自分を傷付けるより辛いことなんじゃないかって思う」
川上「実は奥村さんの内申見させてもらったの。担任の評価とかも聞いたりしてね」
川上「まあ、私には予習の期間があったわけだし……ここまでやらかすとは思ってなかったけど、一応、対策としてね」
川上「奥村さんがオクムラフーズのご令嬢であることは、あの事件まで仲のいいグループの子たちでも知らなかったみたい」
川上「クラスでは争いを上手く回避したり或いは仲裁したりとか、とにかく穏やかな子って言うイメージだった」
川上「それだけでも立ち回りが上手い子ではあったのがわかるけど、でも誰にも心を開かない……」
川上「まあ、それをベースにして考えると、やっぱり奥村さんの取ってる行動はおかしいよね」
川上「ここまで話をこじらせる必要があったのかっていうのか。うーん」
川上「ただ君の心を射止めたいだけなら、もっとうまく立ち回れるはずだと思うんだよね」
川上「ここまで極端な壊し方をする必要が、ちょっと私にはわからないな」
川上「意味なんてなくて、感情的に壊しにいってるのかもしれないけど。それはそれで厄介だけど……」
川上「もう少し別の理由があるのかもしれないね。怪盗団とはまた別の話で、もっと根本的なところで」
川上「まあちょっと、ごめん。怪盗団壊すことと君を奪うという言葉の繋がりは、今のところ分からないかな」
…………、
(自分や怪盗団以外の事で、春は何か悩んでいるのだろうか……?)
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