112: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/02/11(土) 06:50:35.71 ID:RZ3H8hdh0
パック「そんな事言わずにさ、何か言ってみなよ」
桐生「それなら今夜にでも俺はこの屋敷を出て行く」
エミリア「え…でも帰る場所ないんでしょ!?」
桐生「エミリア。お前たしか療養していけと俺に言ったな?」
エミリア「え、うん」
桐生「……昨晩、俺が寝てる時に治癒魔法をかけてくれたな?」
エミリア「うん。キズの具合も良くなったでしょ?」
桐生「ああ。見事なまでに傷跡すら無くなっていた」
桐生「それならもう俺はこれ以上、ここにいる理由はない」
エミリア「いいえ。まだココに残る理由ならあるわ」
桐生「なに?」
エミリア「昨晩、『とても悲しい眼をしている』って貴方に言ったわよね?」
桐生「……」
エミリア「貴方は家族の絵をいまでも大切に持っている。それなのに帰る家がない」
エミリア「詳しい事は聞けないけど、カズマはかなり訳ありなんでしょ?」
桐生「……」
パック「そうだね。カズマはもう少しここにいた方がいい」
パック「薄っすらと心が読めるけど…キミはこの状況に混乱していて、更に寂しさのあまり心が押しつぶされかけてる」
パック「眼も闘っている時と違って…光の無い眼をしている」
桐生「なんと言おうが構わない。だが…俺がここに残るのはやはり…」
レム「エミリア様」
エミリア「あ、二人とも。どうしたの?」
ラム「当主、ロズワール様がお戻りになられました。どうかお屋敷へ」
エミリア「わかったわ。さあカズマ、食事の時間よ」
桐生「……」
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