楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
1- 20
25: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/01/15(日) 15:20:28.00 ID:6E8xIkAH0

「かな子ちゃん、この漢字……読み方、教えてくれませんか?」

「いいよ〜。これは……『しぐれ』!」

「しぐれ、ですね……!」


おお、いたいた。やはりここだったか。


今西「具合はどうだい?」

かな子「…あ! 今西部長、おはようございます!」

智絵里「お、おはようございます! ちょっとずつですけど、漢字を覚えてます……!」


三村かな子君に、緒方智絵里君。

我が346プロダクションには、学校に行けなかった"喰種"の学力をサポートするために秘密の部屋を作っている。

アイドルには基本的に、そこで読み書きや計算を修めてもらうのだが……。

彼女たち…特に智絵里君は、はどうやらこの青々とした芝生の上で勉強に励むのが好きなようだ。

かな子君とは対照的に幼少期はあまりいい暮らしが出来なかったようで、学校にも行けなかったと聞いている。

その分を取り戻そうと、こうして勉学に精を出している。

ふふ、いつの時代も若者の学ぶことに一生懸命な姿はいいものだ。


今西「それはいい! ……おや? ずいぶんと可愛らしい栞じゃないか。何処で買えるんだい?」

智絵里「あっ、それは……。マッスルキャッスルの時に、幸子ちゃんがくれたんですっ」

今西「輿水君が?」


智絵里君はとても嬉しそうに、四つ葉のクローバーが入った栞を見せて来る。

幸子と言うと、輿水幸子君のことかな?

彼女は確か人間だったと思うが……


そうか、ここにも『こんな関係』が築かれているんだね。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
248Res/167.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice