楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/01/14(土) 22:42:48.34 ID:ucSBsxz10
「おかえりなさいませ」
「ああ、ご苦労」
おっと。老人らしくまた昔の思い出に浸ってしまった。
冷房が効いた快適なビルの中から出るつもりはないが、これでも上司の出迎えに参ったんだ。
気持ちくらいはちゃんとしておかなくては失礼じゃあないか。
何せあの御方はアメリカから帰国した足で出社するほどの仕事人。
もう若いとは言い辛いのに、このとんでもなく暑い中を表情一つ変えずに移動してきた仕事人。
大学生の時でもアイドルの番組を片っ端から見続けて仮想プロデュース計画を書き込み続けた仕事人。
中学生の頃は1ヶ月にノート5冊以上に相当するファンレターを生成し目をキラキラ輝かせながら投函していた仕事にククク
プアハハハハしまった高校生の頃の悶えようを思い出すだけでハハハハハハハハハハハハ
「私の顔に何かついていますか?」
今西「いや何も。私こそ顔に何かついてたかい?」
「いえ。何か不愉快なことをお考えでいた気がしたので」
今西「真面目に君の帰りを待っていたさ」
美城常務「……時間を浪費するだけの追及は止めましょう」
あぶないあぶない。
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