■■「島村卯月、頑張りますっ」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 00:09:10.64 ID:JSGxJH370
 その言葉に、嫌な予感がしました。
 世界を管理しようという人間が、ただ娯楽を提供するだけで満足するのでしょうか。
 この世界そのものの管理――それが、役目だと言うのになら。
「私がシンデレラガールになったのも……かつて、居たアイドルがそうだったから」
「――そうです。すべては、予定されたプログラムです」
 ちひろさんから告げられた言葉は、私が望んでいたものではなく、私が覚悟をしていたものでした。
「予定通りでしたよ。『島村卯月』は私たち管理者が用意したレールに乗り、見事シンデレラガールの座についた」
 絶望的な宣告の筈なのに、どこか他人事のように聞いている私が居ました。
「民衆が望むであろうドラマを用意し、民衆が望むであろう偶像を作りだす。それが、『アイドル』です」
 ――ああ、そうなんだと。やっぱり、そうだったんだ。
 凍てついた私の心は、全てを理解しても動くことはありませんでした。
「さあ、卯月ちゃん。ここまで説明すれば、全て理解できますよね」
 まるで悪魔のように、ちひろさんは言います。
「このままアイドルを続けるか――」
 それは、悪魔の契約だと思いました。
「また、新しい貴方と入れ替わるか――」
 だけど、私に抗う術はありませんでした。
「それは、すべてあなた次第なんですよ」


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