425: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2018/03/02(金) 03:10:41.41 ID:jXkJjIzz0
病院
メールを送ってもカレン達の反応は一切来ない。
気になったリップルは変身を解いてショッピングモールで負傷した人達が搬送される病院へ向かった。
病院内は治療の為に駆け回る医師達と苦痛に呻く負傷者達で溢れており
まるで野戦病院のような凄惨な光景だった。
華乃(皆が怪我を負っているならここにいるはず……)
患者達の顔を一人一人確認していく華乃だが友達の姿は見えない。
ここにいないという事はもしかしたら助かったのかもしれない。
何か理由があってメールが使えないだけなのかもしれない。
記者「お、死亡者発表だ。ちょっとすいません」
華乃(……まさか)
不安を押し込めて、華乃は死亡者が書かれた表を見に向かった。
死亡者リストの前に集まった人達が悲鳴をあげ、泣き叫んでいる・
リストから家族や友の名を発見した人々の悲しみであった。
無事であってほしかった。
信じたくなかった。
華乃(そんな……そんな事って……)
大宮 忍
アリス・カータレット
小路 綾
猪熊 陽子
九条 カレン
保登 心愛
宇治松 千夜
鬼島 夏児
大切な友達の名が死亡者リストに一つ残らず書かれている事実に
華乃は膝から崩れ落ち涙を流した。
華乃「なんで……なんでぇっ!!いやぁぁぁ!!」
その時、病院に設置された鏡が泣き崩れる華乃を引きずり込んだ。
一瞬にして景色が変わった事に驚いた華乃は周囲を見渡すと
巨大な黒龍が華乃を見下ろしているのに気付いた。
ドラグブラッカー『貴様の嘆き、苦しみ、憎しみ、気に入ったぞ』
ドラグブラッカー「我と契約しろ。さすれば貴様の願いを叶える手伝いをしてやろう」
華乃「願い……?だったら力を貸せ!!私の大切な人達を奪った奴らを、全員殺せる力を私に寄こせ!!」
ドラグブラッカー『良かろう!契約は結ばれた、これより我は汝の使い魔として力を貸そうぞ!』
仮面契約者リュウガがここに生まれた。
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