424: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2018/03/02(金) 03:09:32.83 ID:jXkJjIzz0
リップルはウィンタープリズンの案内によってトップスピードの亡骸を発見した。
バイオテロの警戒によってレスキュー活動が遅れている為、まだ現場に残されていたままだった。
リップル「……あっ、ああ、あああああぁぁぁぁっっ!!」
過去に一度、トップスピードが語った話を思い出した。
あと半年は死ねないと言っていたトップスピードの言葉を。
その意味が今分かった、トップスピードのお腹にいるもう一つの生命。
半年後に生まれる我が子の為に死にたくなかったのだと。
リップル「何で!?何で!?何でっ!?何で私に付いてきたの!?」
リップル「私なんかを放って置けば、トップスピードが死なずに済んだかもしれないのに!」
リップル(もしかしたらグレムリンとの戦いでも命を落としていたかもしれない)
リップル(私がトップスピードを死地に呼んだんだ!私のせいでトップスピードは死んだんだ!)
リップル「ごめんなさいトップスピードぉ……ごめんなさい、ごめんなさい」
リップル「私のせいで……わたしのせいでぇ!!」
ウィンタープリズン「行くぞリップル!」
ウィンタープリズンはリップルを抱えてショッピングモールを後にした。
人気の無い場所へ移動して落ち着かせるべきだと判断した。
数時間後――。
ウィンタープリズン「落ち着いたか」
リップル「少し……ありがとう、トップスピードに会わせてくれて」
ウィンタープリズン「もし私が逆の立場だったらシスターナナに会わずにいられなくなると思ってね」
ウィンタープリズン「例えショックで取り乱すと分かってでも会う事で自分の心に整理が付くはず」
リップル「ああ、私はもう決めたよ。ベルデを殺す」
リップル「魔法少女失格となろうが私の意思は変わらない」
ウィンタープリズン「私も王蛇を殺すつもりだ。例え自分の命と引き換えにしても」
リップル「何だか似てるね。その目的が叶う事を祈るよ」
ウィンタープリズン「私も、君の成功を祈るよ」
リップル「これから用があるから私は行くよ」
ウィンタープリズン「分かった。気を付けて」
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