スノーホワイト「ファブが逮捕された?」
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375: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/07/22(土) 13:45:06.87 ID:FJmm7yKE0
児童養護施設


その後、浅倉は施設に引き取られた。
浅倉が6歳になって次の惨劇が起こった。


莉奈「ねえたけしくん、一緒に遊ぼう!」

浅倉「…………」

男の子「無理だよ。りなちゃん、たけしの奴、誰とも遊ぼうとしないんだぜ」

莉奈「えー、でもぉ…」

男の子「今夜はりなちゃんの誕生パーティーなんだよな、今の内に沢山遊んでお腹空かせようぜ」

莉奈「うん!じゃあ鬼ごっこしよー」

男の子「わーい!」

浅倉「…………」

浅倉(あっちいけよ!俺の顔にくっつくなよ!)


浅倉は、浅倉にしか見えない黒い手と戦っていた。
黒い手は無数の蝶のようにいつも浅倉のまわりを浮遊していた。
そして次々と舞い落ちて浅倉の口を、鼻を塞いだ。
黒い手は糞尿の匂いそのものだった。
その匂いがギュッと凝縮され、黒い手になって襲い掛かる。
この世界は糞尿の匂いで充満していた。


誕生日パーティーが終わり、その夜……


莉奈「すやすや」

浅倉「…………」シュ

莉奈「うっ!?」ブシャアア


台所から包丁を持ち出して部屋に忍び込んだ浅倉は莉奈の腹を裂いた。
殺した相手にはこれと言った特別な理由があったわけではない。
強いて言えばその日が莉奈の誕生日だったからだ。


浅倉「っ!?ああ……」

浅倉(糞の匂いが消えた……黒い手はどこにもいない……)


莉奈の体から噴き出した鮮血が無数の黒い手を消し、糞尿の匂いが霧散した。
血の香りが糞尿の匂いを駆逐したのだ。
しばらくの間、浅倉は陶然としてその場で深呼吸を繰り返した。




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