285: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/07(水) 16:37:42.21 ID:KH9ZSJdJ0
雫(嫌な予感が収まらない……)
雫「あの男は普通じゃない!気を付けた方がいい!」
警察A「我々はプロだ、任せなさい」
通り魔「…………」
通り魔は腕を横に伸ばして握りしめた手をゆっくりと開いた。
血に染まった鉄パイプが落下する。
警察が通り魔に手錠をはめようとした瞬間、通り魔が視界から消えた。
警察A「なっ……」
雫「まずい!」
人間離れした速さで動いた通り魔が隠し持っていたナイフを用いて
手錠をはめようとした警察の首を掻っ切った。
それから一秒も経たずに奥にいたもう一人の警官の首も斬り裂かれる。
警察B「――っ!!」
通り魔「はぁああ……」
雫「逃げろ!!」
数十メートルの距離が安全圏内だと判断していた野次馬達の群れに一瞬で通り魔が潜り込んだ。
すれ違う人間達を次々とナイフで刺し、至る所で血飛沫が舞い上がった。
雫は必死に後を追おうとするが通り魔の異常な足の速さと、逃げ惑う市民が行く手を塞ぎ
通り魔を完全に見失ってしまう。
雫「菜々……菜々はどこだ!?」
スーパーへの道筋を辿って菜々を捜索する……見つけた。
頭部から血を流して意識を失っている状態で発見された。
雫(急いで病院へ運ばないと、しかし私が下手に動かしては取り返しのつかないことに)
雫(頼む!早く救急車を!)
多数の救急車が現場にやってきた。
菜々はすぐさま病院に搬送され緊急治療が行われた。
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