260: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/06(火) 12:06:32.85 ID:ikf63dqr0
ケイネス「蛮野天十郎だと!?処刑された筈じゃ……」
ファズ「そうさ。私は処刑された……あの笛木に嵌められてな!」
ファズ「教えてやろう。それはまだ私が科学者として生きていた頃……」
回想、魔法の国の研究所
私と笛木は禁忌とされる賢者の石の研究を行っていた。
二人とも悲願を秘めており、非合法な手段を用いなければ叶えられる願いでは無かった。
お互い利害が一致した我らは共通の目的の中で活動を続けていた。
勿論、事が公になれば極刑は免れないだろう。
表向きには全く別の研究をしている様に見せかけて
法の番人達の警戒網から上手く誤魔化す事に成功していた。
研究は着々と進んでいき、賢者の石の完成まであと僅かまで迫った時
笛木が本性を現して私を裏切った。
蛮野(いいぞ……もうじき全ての人間をデータと化する私の計画を遂行する事が出来る)
蛮野(この世界は全て私の物、それを理解できない馬鹿共を思い知らせてやるのだ!!)
エスデス「そこまでだ。蛮野天十郎、貴様を国家反逆罪の容疑で拘束する。下手な真似はするなよ」
蛮野「これはこれはエスデス将軍殿、私が国家反逆?何かの間違いでは?」
エスデス「言い逃れしても無駄だ。他の研究者から告発を受けている。証拠も揃っているぞ」
蛮野(告発だと!?私の目的を知っているのは笛木だけ……おのれぇ、裏切りおって!!)
蛮野(国家反逆罪で捕まれば処刑は免れない。この場は何としても)
私は逃走を図ろうと動いた瞬間、鮮血が飛び散るのが見えた。
一歩動くよりも速く、エスデス将軍の斬撃が私の身体を斬り裂いていた。
エスデス「下手な真似はするな。と忠告したはずだぞ」
蛮野(このままじゃ済まさん……ぞ。ふえ、き……)
そして私の肉体は死んだ。
だが偉大な頭脳を持つこの私は、この様な状況を警戒していた。
この肉体が死ぬ時、魂をある電子妖精に移し変わる処置を施していた。
441Res/474.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20