202: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/05/17(水) 00:06:28.08 ID:mmHuulrE0
次の日
ソラ「ハロ〜、華乃ちゃん♪」
華乃「またお前か。何の用だ?」
ソラ「つれないなぁ。今日は僕のサロンへ華乃ちゃんを招待しようと思って声をかけたんだ」
華乃「興味無い」
ソラ「僕が美容師なの知ってるよね?だから僕が人間らしく生きている事を見せたくてさ」
ソラ「美容師としての腕なら自信はあるし、もちろんタダだよ。僕の気持ちだと思って来てほしいんだ」
華乃「悪いけど魔法少女としての仕事があるから」
ソラ「そうなんだ……華乃ちゃんとなら僕と仲良くしてくれると思って誘ったんだけどな……」
陽気な笑顔を見せていたソラの表情が暗くなる。
まるで飼い主に捨てられた子犬のような寂しさを感じさせる悲しい表情を見せる。
罪悪感に胸が痛んだ華乃は、少しの間だけなら付き合ってもいいと考え直し
ソラに話しかけようとした所で、腹部に激痛が走った。
華乃「なっ……!?」
ソラ「ごめんね。華乃ちゃん、どうしても連れて行きたかったんだ」
華乃の意識が闇に沈んでいく。
ソラの顔はいつも通りの陽気な表情を浮かべていた。
ソラ「だってさ……白い服を着て、あんな綺麗な長い黒髪を見せられたらさ……」
ソラ「僕はもう、これ以上は我慢できそうに無いんだよね。ウフフフ、ウフフフフフ♪」
華乃の黒髪を手で絡める様に触れながら、ソラは華乃を抱えてサロンへ運んでいった。
過去に沢山の彼女を連れて行き、命を奪っていった処刑場とも言えるその場所へ。
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