179: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/05/06(土) 02:37:25.75 ID:IESZEfoJ0
華乃宅
華乃「……朝か」
目覚ましを止めて布団から起き上がる。
今日は嫌な夢を見た、母親の夢だ。
母は何故か夫の記憶が無い。
死んだのか離婚して別れたのかすら分からず。
夫に関する痕跡は全てが消えており、唯一の繋がりとなっているのは
二人の間に生まれた娘の私がいるだけだ。
母にとって夫の記憶が無いのはよほどショックだったのか。
欠落した記憶を埋めようとするように別の男と再婚した。
だが関係は長く続かず、離婚してはまた別の男と再婚する日々が続いた。
私はその生活がとても嫌だった。
再婚する度に現れる最悪な男共と、それにすがるしかない母親の姿を見せられるのは反吐が出た。
私は再婚相手の男と顔を合わせるのに苛立って一人暮らしを始めた。
学校とバイトを両立させるのは大変だがあの男と暮らすよりは遥かにマシだ。
気分転換に遊んでいたソシャゲの魔法少女育成計画をプレイしていく内に
偶然魔法少女に選ばれた私は、最初は仕方無しに人助けをしていた。
しかしトップスピードと出会い、共に活動を続け
すぐに暴力で解決しようとする私を友達として接してくれたクラスメイト達と過ごす内に
この街を守りたいと本気で考えるようになった。
一人、ふざけた話を振る男子にはイラッとさせられるが。
鬼島「ふざけるのは落語家の性分ですからねー。ハッハッハ」
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