新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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875: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/05/06(月) 21:58:06.94 ID:kdA8uLchO

脚が千切れてしまうかもしれないと思うほどの強い踏み込みをみせ、アナスタシアのIBMは佐藤のIBMへと猛進する。拳を振りかぶり、爬虫類のそれに似た偏平な頭部めがけて打ち下ろす。

流れ星のような直線的な軌道を描く星十字のIBMの攻撃は、コンクリート柱をはげしく揺さぶった。鈍い衝撃音が重く響く。コンクリートがひび割れた。

怒りに任せた発作的で衝動的な攻撃は、佐藤のIBMからみればただのテレフォン・パンチでしかなく、ヘッドスリップでたやすく躱し、流れるような動作で後ろへと回り込む。佐藤のIBMがうしろから蹴りを放つ。鞭のような鋭い一撃ではなく、足裏を押し出すようなかたちでアナスタシアのIBMの膝裏を突いた。膝が折りたたまれたかのようにガクンと落ち、頭の位置が下がる。アナスタシアはIBMの体勢を整えようと床に手をついて身体を押し上げようとするも、それが判断ミスだと瞬時に悟った。手をついた瞬間、星のかたちをした頭部が一点に留まった。その位置はただ腰を回してフックを打つだけで、佐藤のIBMの拳が地球に衝突する巨大隕石のように放たれる一点だった。

アナスタシアの頭が真っ白になる。背後で佐藤のIBMの動作、その右肩がピクリと動くのを感じた。


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