新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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84: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/02/12(日) 22:50:07.94 ID:nOJuozZtO

佐藤「亜人が死んだ回数を測定する方法をご存知ですか? 亜人に痛みを与え、そのときの脳の反応を見ることでその亜人が何回死んだか予測することができるんです。亜人研究は、亜人であった者に苦痛を与えることが前提になっているのです」

美波「でも、亜人管理委員会の方は亜人狩りの危険から守るためだって……」

佐藤「その言葉に嘘はないでしょう。亜人の研究は大きな利益を生み出しますからね」


プロデューサーも美波も佐藤の話す内容に困惑するしかなかった。プロデューサーは話の内容よりも佐藤の行いについて、佐藤が見計らったかのようにここへやって来て、戸崎の嘘を暴くかのように話すことへの困惑のほうが大きかった。それが事実なのかどうかを判断するほどの材料がこちらにはなく、相手側もそのことを知っている。情報についての階級差がありすぎた。

佐藤の指を組んだ手が膝のあいだに浮いていた。帽子の男の声音はちょうどこの手のような静止状態をあらわしていた。事実とされる言葉の連なりが淡々と宙空に放り出される物体のように提示されると、それらはまるで静物のように動きを止め観察と検討を強いてくる。

佐藤はさらに言葉を重ねた。それは、耳を疑うような内容だった。


佐藤「私たちの願いはささやかなものです。だが重要でもある。それは平和です。普通の人々が享受しているささやかな平和をわれわれは欲しているのです」




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