新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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82: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/02/12(日) 22:46:00.70 ID:nOJuozZtO

3.サービスにするのもいいかもね


完全に黒い物体ならばどんなに鋭敏な視覚でも捕えることができないし、見ることができない、と彼は主張した。

「透明。すべての光線を通過させる物体の状態もしくは性質」

ーージャック・ロンドン「影と光」


佐藤とのみ名乗った帽子の男が差し出した名刺にも、姓である佐藤の文字が明朝体で印刷されているだけで、下の名前はいっさいわからなかった。ほかには亜人保護委員会という団体名と事務局長という役職名あるのみで、玄関の表札をそのまま名刺に移し替えたかのようにシンプルでそっけなかった。

佐藤が名刺を渡すためシャツの胸ポケットから名刺入れを取り出そうと頭をさげたとき、ハンチング帽の庇の先が下を向いた。帽子を真上から見下ろしたかたちになるそのシルエットはどことなく爬虫類の頭部を連想させ、佐藤の顔の上にある穏和さと食い違う印象をあたえた。


武内P「佐藤さん、あなたが記者ではないということはわかりました」


プロデューサーは佐藤から渡された名刺を見て言った。


佐藤「それはよかった」

武内P「ですが、現在我が社は外部の方への応対まで手が回らない状況です。申しわけ有りませんが後日またアポを取ってからお越しいただけますか?」

佐藤「いや、私もそうすべきかと思ったんですがね」


佐藤はソファに腰をおろしていた。その表情はいつのまにか真剣なものに変わっていた。


佐藤「永井君が政府に捕まってしまうまえに、なんとか彼の安全を確保したいのですよ」




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