747: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/07(水) 23:29:41.05 ID:vr0r0Ve5O
奏「受け止めてあげたらよかったのに」
話を聞いた奏がひとこと。さすがにあきれ口調。
永井「いきなりだったから」
文香「あのときは、ほんとうに……」
お礼か謝罪か、どちらを口にすればいいのか、文香が言いよどむ。声をかけられ、永井は温度のない眼で文香をみやった。
ありす「わたしのときは良いアドバイスをもらえましたよ」
微妙な空気が漂う前にありすがエピソードを披露する。
ラジオのコーナーで、趣味や得意分野のジャンルが異なるふたりが相手のジャンルについて想像であるあるネタを披露し、当たった数が多い方が勝利するというのがあり、ありすは文香に本にまつわるあるあるネタを投げ掛けなければならかった。
十個の投げ掛け。七つまではなんとか考えついたが、のこりの三つが難しかった。
収録前日、うんうん悩んでもやっばり思い付かない。と、そこに永井がやってくる。
永井は姉である美波はもちろん、尊敬する文香や奏やアナスタシアとよく話している。とくに文香とは読書に関する話題だけでなく、ネット上に公開されている論文をダウンロードする方法や、文献管理ソフトの使い方についても話していて、それがのちに文香がありすにタブレット端末の使用について質問するきっかけにもなった。
そういった経緯もあり、ありすは永井といちどちゃんと話してみたいと思っていた。
チャンスはいまだと思い、ありすは永井に話しかけた。
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