新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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649: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/07/08(日) 21:29:12.00 ID:Wqc3ZOPPO

 戸崎との交渉で得た戦力、アナスタシアを加えると亜人は計四人。佐藤グループと比べると一人少ないが、地の利を得、駒を的確に運用すれば問題はないだろう。

 永井はひとまずこの事実に安心感をおぼえ、具体的なプラン立案は後回しにすることにした。気持ちを涼しさを堪能するほうへ回し、永井はなんとなしに外を見やった。

 歩道を歩く学生の姿が眼にとまる。セーラー服を着た女子学生が二人ならんでおしゃべりしていた。永井は病院の駐車場で見たアナスタシアの服装を思い浮かべた。長く見たわけではなかったが、半袖のブラウスとチェック柄の学生スカートと見受けられる格好だった。

 永井はもたれたまま頭だけ動かし、視線を窓から前に向けた。カーナビ画面がカレンダーを表示していた。日付は九月三日とあった。
 

永井「あ」

中野「あ?」


 中野が永井のほうに顔をむけた。中野の声が聞こえてないのか、永井はふわふわと宙に浮くものを眺めるように視線をただ前のほうに向けていた。

 すこしだけが間があいたあと、永井はひとりごちた。


永井「終わってたんだ、夏休み」



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