568: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 21:55:45.71 ID:oL93h30zO
アナスタシアがじっくり味わいながらカレーを食べていた。もう涙は流してなかったが、眼はまだ赤く、ときおり鼻をすすった。アナスタシアは食事に割り箸を使っていた。なぜカレーを箸で食べるのかと疑問に思ったが、すぐに解消した。アナスタシアのカレーにだけアジフライが入っていた。作られてからそんなに時間が経ってないのだろう。アナスタシアがアジフライを齧ると、サクッという衣を噛む音がした。
口の中のものを嚥下したアナスタシアがコーラを飲んだ。そしてふたたび食事を再開しようとしたとき、ミラー越しに永井と視線がかち合った。
アナスタシア「や、あげない」
アナスタシアは永井からカレーを遠ざけながらいった。
永井「いらないよ」
永井は呆れながら後部座席にペットボトルの蓋を投げた。蓋はアナスタシアのおでこに当たったらしく、ちいさく唸るような声が聞こえてきた。
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