519: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/12/22(金) 23:34:12.44 ID:OBzab0O/O
中野「よし……ん?」
中野は力を込めて扉をあげようとしたが、入口はビクともしなかった。
中野「あ! 中からじゃ開かねーのか!」
だが、そのときコンテナの扉がギイイィと軋みながら開けられた。夕焼けを背景に何者かがコンテナのすぐ側に立っていた。
永井「どいつもこいつも馬鹿ばっかだ!」
コンテナを登ってきた中野を見て、永井は忌々しそうに叫んだ。
永井「無謀だが、他にどうしようもなくなってきた」
永井はいらだちを抑えるように頭を振って、茫然と自分を見上げる中野にむかって言葉を吐きつけた。
永井「手伝え! クソッ……」
ひと呼吸置いてから、永井は中野に要求を伝えた。このとき、はじめて永井と中野は近くで視線をあわせた。血の色が、永井の額を、夕焼けよりも赤く染めているのを中野はしかと見てとった。
永井「佐藤をどうにかしたい!」
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