401: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/13(日) 00:02:51.28 ID:P+sjA4XXO
蘭子「星光りの如き十字架よ!」
蘭子の瞳も星のように輝いていた。
アナスタシアは、そうか、こういう気持ちになればいいのかと思った。自分ではない誰かを必死になって守ろうとする気持ち。おそらく、ケイもこの気持ちのことを知っているのだろう。
アナスタシアは永井が折れていった廊下から視線を戻し、ふたたび蘭子を見つめた。
アナスタシア「リクエスト、ありますか? ランコ」
それからアナスタシアのIBMは人間には不可能なさまざまな動作を披露して蘭子を驚かせ喜ばせた。五分ほどしてIBMが消滅すると、二人はラウンジからレッスンルームへと向かった。移動中のおしゃべりの内容は、当然アナスタシアのIBMについてだった。
蘭子「でも、ちょっとこわかったかも……」
ひとしきり興奮が収まったあと、蘭子がポツリと言った。
アナスタシア「仕方ないです。ケイは、ああいう性格ですから」
蘭子「アーニャちゃんの幽霊のこと……」
アナスタシア「オイ!」
アナスタシアはまたロシア語で驚きの声をあげた。
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