新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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373: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 22:49:29.64 ID:jvW3su8lO

大臣「曽我部、われわれはこの事実を知らない。いいか? 知らないんだ」

大臣「すべてはあの男の身勝手な単独プレー。大活躍してもらおうじゃないか。そして事態が収拾したあかつきには……すべての責任を負って、消えてもらおう」


曽我部も大臣とともにほくそ笑んだ。陰謀に加担するのは楽しい。厄介な事態への対応はすべて戸崎がやってくれる。おかげですべてが終わったあと、何のリスクもなく上のポストに就けるのだから、笑みが浮かぶのも当然だった。

戸崎は最後の瞬間までこのことに気づかないだろうという優越感も、曽我部をほくそ笑ませる要因のひとつだった。

そんな曽我部と大臣の様子を、下村のIBMが最初から最後まで見聞きしていた。

戸崎は大臣と曽我部の会話を下村から中継されるかたちで聞いていた。長椅子に座る戸崎の眼は細く引き締まり、鋭い視線を真っ直ぐに飛ばしている。戸崎は革手袋をした両手を膝の位置で合わせていて、下村から話を聞かされているあいだもその手は微動だにしなかった。


戸崎「上等だ」


覚悟を込めた声を喉の奥から響かせながら、戸崎は自らの命も賭けのテーブルにあげることを決意した。


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