33: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/03(火) 00:44:51.05 ID:5kzXp0UHO
美波「でも、なんだか大げさじゃない?」
卯月「そんなことないですよ! 美波ちゃんはシンデレラプロジェクトのリーダーなんですから」
凛「二十歳の誕生日なんだし、大げさなくらいがちょうどいいんじゃない?」
未央「そうそう。わたしたちみんな、みなみんのことお祝いしたいんだよ」
美波「みんな……ありがとう。その気持ちだけでも、すごくうれしい」
未央「本番はもうちょい先だよ、みなみん?」
未央がそう言うと、凛と卯月が軽く笑った。美波もつられて笑顔になった。
夕暮れが近づき、太陽から放たれる光線がだんだん水平になってくると、部屋のなかは眩しさに包まれた。視界は鮮明すぎて逆にものが見えづらくなり、ブラインドを下ろし光量を調節しなければならない。電気を点け、部屋がちょうどいい明るさを取り戻すと、蛍光灯に照らされた時計が夕方のニュースが放送される時間帯を示していた。凛が明日の天気予報を見ようとテレビをつけた。
そのとき美波のスマートフォンが鳴った。着信はプロデューサーからだった。美波が席を外し通話ボタンを押すと、特徴的な低い声が聞こえてきた。
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