まほ「大洗女子学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
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574: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2017/07/16(日) 00:43:06.25 ID:mXhxIoIz0
まほ「誰にもみほの人生にケチをつける権利などない。西住流であろうとなかろうと、みほが西住しほの娘で、西住まほの妹であることに変わりはない」

みほ「うん・・・ありがとう。でも、私は西住流が嫌いなわけじゃないよ。ただ、私には難しかっただけ」

まほ「ああ、みほのように優しい子には西住流の考えは合わないだろうからな。もっとも、幼い頃のみほなら別だが」

みほ「もー!また昔の話を引っ張り出して!」

まほ「ははは。怒るな」

みほ「・・・ふふふ、怒ってないよ」


まほ「・・・みほ、西住流の“前進あるのみ”という言葉の本当の意味を知っているか?あれは戦車道のことを表しているだけじゃない。あれは、人生においてとても大切な言葉なんだ」

みほ「え?・・・」

まほ「人生はいつもバラ色じゃない。それなりに厳しく辛いこともある。気を抜いていたらどん底まで落ちて、たちまち撃破されてしまう。それが人生だ」

   まほ「人生ほど重く、激しい砲撃は無い」

まほ「だが、どんなに激しい砲撃だろうと、どれだけ打ちのめされようと、前に進み続けろ。挫けそうになっても、倒れそうになっても、ひたすら耐えて前に進むんだ。その先に勝利がある」

まほ「自分と仲間を信じて迷わず前に進め。それが“前進あるのみ”ということだ。・・・人生に負けるんじゃないぞ、みほ」

みほ「・・・うん」グスッ・・・

まほ「もし、撃たれ続けて倒れてしまいそうになったなら、私を頼れ。私も一緒に戦う。この先何があろうと、私はお前のお姉ちゃんだ。私達は姉妹だからな。かけがえのない家族だよ」

みほ「うん・・・うん・・・・・・ありがとう・・・お姉ちゃん・・・ありがとう・・・」ポロポロ

まほ「さっ、屋上に戻ろうか。みんな待っているぞ」

みほ「・・・うん・・・」グスン


しほ「・・・・・・」

しほ「・・・」

しほ「・・・」ザッ・・・


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