94:名無しNIPPER[saga]
2017/05/07(日) 21:37:34.61 ID:GCuDn6z20
22
何処かの浜に辿り着いたのは、暁の頃だった。
釣り人ひとりいない。
僕は浜に降り立つと、手が震えていることに気づいた。
助かった安堵さ。
けれども、この後待ち受けることを思えば、ただ怖かった。
北上も同じようにボートから降りる。
「どうする」
「…連絡しないと」
僕が言うと、北上は何も言わなかった。
現金をこんな時でも持っていることを恨めしく思った。
電話する先は何処だ、そう思ったところで北上が提案した。
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