63:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 01:00:04.37 ID:0X8V4sWT0
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東海方面へ走る船に乗りながら、私は雑誌に目を通していた。
洋上での演習と言う事で、このようなことになった。
バカみたいに待ち時間はある。
仕事を持ち込めないため、こうして談話室で何かしら読んで時間を潰すしかない。
そうしていると、苛立ついた様子の北上が話しかけてきた。
「ねえ、提督。タバコ持ってないかい?」
「忘れたのか」
「そうともゆー。
いやあ、ヤニ切れでイライラするー。生理並みだね。
買えるには買えるんだけど銘柄が気に入ら無いんだよ」
「下品だぞ」
「野外で雉打できる男に言われたくはないねー」
僕は、面倒がって言った。
「それなら由良に貰え」
「やだよ。あの子の安タバコ。まず〜いの吸ってるから」
「僕はお前も同類に思えるが」
「やだなあ、豚骨と家系を同列に扱う並みの発言だ」
「………駆逐艦に飴でももらえ」
「駆逐艦?うざいからパス」
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