32:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 20:12:12.16 ID:FmEABDeH0
「あの男って。前任者なら死んでるだろ」
「そう。書類の上では」
「…どういうことだ?」
「奴が生きてた可能性の方が高いんだよ、中将殺しまで。
おまえけに、混乱のせいで奴の屍体の情報はまだ上がってない。
生きてる可能性は低いけど、死んでるとも断言できないってのが現実だよ」
北上はそう言ってから続けた。
「その上で、これはあたしの独り言だけど」
「独り言?」
「…わかんないならいいや。
君が提督になれたあの時、沈んだのは3隻。
大淀、明石、ビスマルク」
「…報告もそうだな」
「ただ、これには裏があるのよ。
轟沈を目視出来たのは大淀のみ。しかも報告者はビスマルク。
おまけにローマも消えてる」
僕は背筋に冷たさを覚えた。
言い難い、不安。知らず僕の手が首に回っていた。
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