京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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78: ◆3em28n6/NM[saga]
2016/12/23(金) 20:04:21.76 ID:XqFL71BI0
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東三局一本場

京太郎(配牌、六向聴……!くそ、もうベタオリしかねえ!)

今や京太郎の心は、衣への恐怖に支配されていた。

京太郎(なんとか防いで……それで、誰かが和了るか流局にでもなって、せめてあの人の親が流れてくれれば……)トン

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一(だめだ、怖がっちゃだめだ……!)

そして一もまた、恐怖と戦っていた。

一(ボクは衣の家族だ。友達だ!衣の事は、理解しなければ……いや、理解したい!)タン

今の衣は、心を閉ざし、人を遠ざけていたかつての衣によく似ている。まるで、魔物として恐れられていた頃に戻ったかのようだ。
だが、一はそうは捉えなかった。

一(今でも、衣を遠くに感じる事はある……。でも、少しずつ進んで来たんだ!ボクも、衣も!)

京太郎「……」トン

一(だからこそ分かる。衣には、きっと何か考えがある……)タン

衣「……」ダンッ

京太郎「っ……!」

相手を威圧するかのような衣の強打に、京太郎の肩が震える。だが一は怯まなかった。

一(ボクは信じてるよ、衣……!)

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咲(京ちゃん……大丈夫かな……)

明らかに怯えている京太郎は、後ろから見ている咲の存在にも気付いていないようだった。

咲(いくら配牌が悪くても……まだ四巡なのに、もうベタオリで安牌しか切らないなんて)

京太郎「……」チャッ

咲(いつもは、こんな打ち方はしないのに。牌をツモってからの思考時間も、長くなってるし……)

京太郎「……」トン



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