京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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77: ◆3em28n6/NM[saga]
2016/12/23(金) 20:03:41.15 ID:XqFL71BI0
衣「クックック……引いてしまったよ……」

京太郎「」ビクッ

その声を聞いた瞬間、京太郎の身体に悪寒が走った。

衣「ツモ。4000オール」バラッ

京太郎「……!」

衣の手は――何の事はない、お手本のようなタンピン三色だ。しかし京太郎にとって重要なのはそこではない。

京太郎(ロン和了りを、見逃してる……!
それも、上家の一さんが捨てた当たり牌だけじゃない。トップの和が出した牌もだ……!)

特に安目でもないのに、二人からのロンを見逃した。その意味する所は――

『――せめて、あっさりと壊れてはくれるなよ?』

京太郎(俺を、狙い打ちしようとしているっ……!)

顔を上げて、衣と――目が、合う。

衣「ふふふ……どうした、顔色が悪いぞ」

言われるまでもなく、京太郎には見えていた。
衣の目に映る自分の顔――ポーカーフェイスは、とうに崩れている。

京太郎(どうした、慣れてる筈だろ!?自分だけ凹むのなんて、いつもの事だ!)

そう、部内でもいつもの事――だからこそ、京太郎はポーカーフェイスを身に付けた。
清澄で負けが込んでも、咲や優希に嫌な顔は見せたくなかったから。

京太郎(なのに、くそ……!こんなに、違うのか!
純粋に勝利を目指す人と打つのと、俺を負かそうと意識してる人と打つのは!)



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