321: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 23:48:14.31 ID:tgL1bz3k0
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鶴賀学園・校門前
マホ「それにしても……先輩。東横さんのこと、好きだったんですね」
京太郎「……」
マホ「先輩?」
京太郎「……へ?」
勝負の後で気が抜けたのか、京太郎はどこか上の空だ。
マホ「先輩……」
京太郎「あぁ、ごめんごめん。何の話だっけ?」
マホ「もういいです……そういえば、さっきかかってきた電話、結局誰だったんですか?」
京太郎「ああ……咲の家からだったけど。あとで掛け直してみるよ」
そして、角を曲がりかけた時――
「――須賀!」
京太郎「ん?」
マホ「加治木さん?」
ゆみ「すまない、少しいいか?」
京太郎「……時間は、と。はい、五分くらいなら大丈夫です」
マホ「マホ、また何か忘れ物でもしました?」
ゆみ「……単刀直入に聞こう。どうしてモモが見える?」
マホ「え……」
ゆみ「モモは……はっきり言って、普通じゃない。ただ影が薄いというのでは、説明がつかないんだ」
本人曰く、マイナスの気配。対局中の捨て牌やリーチといった、桃子の関わったあらゆる事象すら見えなくなる。
ゆみ「私は、自信が無い……もし、モモに会うことがなくなったら、すぐにモモのことを忘れてしまうんじゃないか」
京太郎「……」
ゆみ「教えてくれ。そのメモには……何が、書いてある?」
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