289: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 23:05:46.36 ID:tgL1bz3k0
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マホ(先輩……手?)
京太郎「……」
左手の甲をこちらに突き出した京太郎。
マホ(いや、違う……手じゃない)
京太郎の握る手から、はみ出して見えている物――手帳。
マホ(!そうだ……)
ポケットに手を入れる。そこには、昨日色々と考えてマホ自身が記したメモがあった。
マホ(先輩に、頼っちゃだめです……まだ、ここにマホの作戦が残ってるんだから!)バッ
――――
南三局
桃子(手帳を、確認した……)トン
マホ「……失礼します」チャッ
桃子(無表情……そしてこの一打目からの長考)
マホ「……」パシッ
タン……トン……
桃子(ついに来たっすね)トッ
マホ「……」ヒュンッ
迷いの無い打牌。まるで次に引く牌が分かっているようだ。
桃子(でも、違う……次にどの牌が来たら何を切るか、事前に決めてあるだけ)
そしてマホの目は、常に牌の動きだけを追っている。
桃子(誰も、『見ていない』……とても人間とは思えないっすね)
この局は、気持ちを切り替える必要があるだろう。
桃子(ここだけは、ガチの麻雀っす)トン
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