265: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 22:36:50.64 ID:tgL1bz3k0
――――
マホ「先輩、ふらふらしてますよ……見てて危なっかしいです」
京太郎「はは、まさかマホちゃんに……そんなこと言われるとはな……」
軽口を叩きながら、廊下を歩く京太郎の足取りはやはり覚束ない。
京太郎(ん、もう着いた……?いや、違う。確かこの一つ上だ)
部室によく似た教室を見かけて、すぐに否定する。
京太郎(危ない危ない……こんなんで間違えてたらまたマホちゃんに心配される)
間違えそうになりつつも、マホの前を歩くことはやめない。
見られていると思った方が、しっかりできると思ったからだ……今のところ、上手くはいってないが。
京太郎(階段、意外とキツくなかったな……)
すぐそこに部室が見える。うん、鶴賀学園麻雀部で間違い無い、ドアに手を当て――
京太郎「……?」
押す。硬い感触しか返ってこない。
マホ「先輩……?」
京太郎「……いや、なんでもない」
すぐ気付く――引き戸だ。取っ手を見れば一目瞭然だ。
京太郎(……俺、相当判断力鈍ってんなぁ)
ようやく自分の状態に気付き、苦笑する。だが、ここで素直に帰るなどという選択肢は今の京太郎には無かった。
京太郎「失礼します……!」ガラ
360Res/314.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20