237: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/04/08(土) 19:18:21.68 ID:z+8iKsTi0
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桃子(フェア精神……っすかね。でも、ちょっと頑な過ぎっす。須賀君がミスしたわけでもないのに……)
基本的に桃子は、対局相手の見逃しをその人のミスとして認識していない。
桃子の捨て牌が見えないのは、桃子がそうさせているからだ。相手は何も悪くない。
桃子(もちろん、公式試合なら相手のチョンボ扱いにして利用するっすけど……
普段の練習でいちいち罰符なんて払ってたら、私はまともに麻雀を打つこともできないっす)
麻雀もある種のコミニュケーションの上に成り立っている。その場では、桃子の力はやはりハンデとも言えるのだ。
桃子(もし私が罰符を求めるようにしたら……きっと誰も私と打たなくなる。
せっかく楽しい空間ができたのに、それを壊したくはない)
ぎゅっと目を瞑る。今日はたくさん打ったから、少し疲れているかもしれない。
桃子(今夜は……ラジオはいい。もう寝よう……)
夜が深くなる前に――桃子の意識は、夢の世界へと旅立っていった。
To be continued……
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